工務店の事務は、単なるデスクワークではありません。
現場・営業・経営を裏側から支える実務職であり、会社規模や業態によって担当範囲が変わるのが大きな特徴です。
特に中小規模の工務店では、
- 一般事務
- 営業事務
- 工務事務(工事事務)
- 経理事務
これらを兼務するケースが多いため、「工務店の事務=幅広い業務を担う仕事」と理解するのが現実的です。
目次
一般事務・庶務業務
工務店事務の土台となる業務です。
主な仕事内容
- 電話・来客対応
- 郵便物・宅配便の受取、発送
- 書類のファイリング・管理
- 社内備品の管理・発注
- 社内スケジュールの共有・調整
特徴
- 電話対応の相手は、施主、協力業者、メーカー、設計事務所、役所など多岐にわたる
- 建築用語が頻繁に出てくるため、最初は覚えることが多い
- 会社の「窓口」となるため、対応の丁寧さが重視される
経理・お金に関わる事務
工務店では工事単価が高いため、金銭管理は重要な役割です。
主な仕事内容
- 請求書・領収書の作成、整理
- 支払い管理(材料費、外注費など)
- 入金確認・管理
- 現金・通帳の管理
- 会計ソフトへの入力(弥生会計、freeeなど)
工務店特有のポイント
- 工事ごとに金額が大きく、入出金の管理に正確さが求められる
- 住宅工事では「着工金・中間金・完工金」といった分割入金が多い
- リフォーム中心の工務店では、都度払い・短期間決済が多い
※ 見積書作成は、経理ではなく営業事務が担当する会社も多く、ここは会社ごとの差が出やすい部分です。
工務事務(工事・現場を支える事務)
工務店ならではの業務領域で、現場監督を裏側から支える役割です。
主な仕事内容
- 工事台帳・工事書類の管理
- 発注書・注文書の作成、管理
- 請求書の取りまとめ
- 現場写真の整理・保存
- 工事完了書類・引渡し書類の準備
実務の実態
- 工程表の作成自体は現場監督が行い、事務は
- 配布
- 更新内容の反映
- 関係者への共有
といった運用・管理面を担うことが多い
- 契約書類も、事務が内容を作るというより
- ひな形の準備
- 製本
- 押印の段取り
- 保管・台帳管理
が中心になる
行政・各種手続きのサポート業務
建築業界では行政手続きが欠かせませんが、事務が主担当になるとは限りません。
実際の関わり方
- 建築確認申請
- 主体は設計担当や外部の申請代行
- 事務は書類整理、期限管理、連絡窓口として補助するケースが多い
- 補助金・助成金
- 住宅系工務店では、申請に必要な書類集めや進行管理を事務が担うことがある
- 建設業許可・更新
- 行政書士に依頼する会社が多く、事務は必要書類を集める窓口役になりやすい
この分野は会社の方針や外注体制による差が非常に大きいのが特徴です。
営業・お客様対応のサポート
工務店によっては、事務が営業補助を兼ねます。
主な仕事内容
- 見積書・提案資料作成の補助
- 打ち合わせ資料の準備
- 契約手続きの段取り
- 工事日程や引渡し日の連絡調整
特徴
- お客様と直接やり取りする機会も多い
- 住宅工事の場合、人生で大きな買い物に関わるため責任感が求められる
- 営業事務を専任で置くかどうかは会社規模による
工務店の事務に求められるスキル
基本的に必要なもの
- PCスキル(Word・Excel)
- 正確さ・几帳面さ
- 社内外とのコミュニケーション力
あれば評価されやすいスキル
- 経理・簿記の知識
- 建築・工事に関する基礎知識
- スケジュール管理能力
- 複数業務を同時に進める力
工務店事務のやりがいと大変さ
やりがい
- 家づくり・建物づくりに間接的に関われる
- 現場や営業から頼られる存在になれる
- 会社全体を支えている実感が得られる
大変な点
- 業務範囲が広く、繁忙期は忙しい
- 建築用語や業界知識を覚えるまでが大変
- 属人化しやすく、責任も重くなりやすい
まとめ:工務店の事務は「会社を回す実務職」
工務店の事務は、一般事務・営業事務・工務事務・経理事務を横断的に支える存在です。
少人数の工務店ほど、
事務が回らなければ、現場も営業も止まる
と言えるほど重要な役割を担います。
以上、工務店の事務の仕事内容についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
